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梅毒、淋病	淋病	尿道炎・クラミジア
トリコモナス症	帯状疱疹(ヘルペス)	尖圭コンジローマ
ケジラミ・シラミ・疥癬	カンジダ症	セフェム系抗生物質

=>薬効分類別

梅毒、淋病

梅毒について
- 第1期、第2期、第3期、第4期と段階的に進行します。
  現在第3期以降の発症は稀ですが、感染症は何年も続き心臓や脳の障害を引き起こし、死に至ることもあります。
- 《症状》
  男性→下記参照
  女性→下記参照
  【第1期】
  菌の進入部分に小さなしこりができ、潰瘍になります。痛みが無く長くても10週間ほどで治ってしまう。
  【第2期】
  手のひらや足の裏に発疹ができる。発熱、だるさ、食欲不振になります。ここから治ると潜伏期に入ります。
  【第3期】
  皮膚や筋肉、骨などにゴム腫と呼ばれるかたい腫瘍ができます。
  【第4期】
  心臓・神経など全身のさまざまな箇所に障害がでます。痴呆・心不全・脳梅など死に至るケースもあります。
  ※現在では抗生物質の発達により第三期・第四期まで悪化することはほとんどありません。
- 《感染経路》
  皮膚や粘膜の傷を通して感染します。主に性交が原因になっている。
  稀に輸血での感染や母子感染が確認されている。
- 《治療》
  ペニシリン系抗生物質の投与で治療できます。
  投与後は、菌が大量に死滅するため「ヤーリッシュ‐ヘルクスハイマー反応」（発熱、頭痛、発汗、潰瘍の悪化）という反動がでることが多い。
- 《病状概要》
  梅毒は梅毒トレポネーマという細菌が起こす感染症です。
  段階的に進行する病気で、10年もほうっていくと脳・脊髄・神経などに支障をきたし死に至る。
  症状が治まって一見治癒したかのようになるので、検査が重要になってくる。
  血液検査で症状が現れてない人の梅毒も診断が可能です。ただし感染後４週間以上経過しないと診断しても反応がでない。
淋病について
- 1回の性交での感染率が約30%あるといわれています。非常に高い。
  感染後数時間から数日で発症し、性器クラミジア感染症と同時感染（淋病患者中20 - 30%）している場合も多い。
- 《症状》
  男性→排尿道から膿・激しい排尿痛・精巣の腫れ
  女性→おりものの増加・下腹部や性交時の痛み。自覚症状は乏しい。
- 《感染経路》
  感染は粘膜からするため、性交・オーラルセックス・キスなどによるものが多い。
  淋菌は弱い菌で、患者の粘膜から離れると数時間で感染性を失う。
- 《治療》
  抗生物質・抗菌剤を3日間～数週間程度投与する事で治療できます。
  症状は数日でなくなる事が多いが完全に死滅していない事があるので、治療や薬の服用を途中でやめないよう注意してください。
- 《病状概要》
  淋病は淋菌の感染によりおこる性行為感染症で、性器・咽頭・直腸内膜・眼の結膜など粘膜全般に感染して炎症を起こします。
  現在では、抗生物質の多様化から耐性を持った淋菌もあるため完治までに時間を有することもある。潜伏期間は短く、感染から数時間、数日で発症します。
  男性の場合は、淋菌性尿道炎は激痛ですので悪化の可能性はあまりありません。
  女性の場合は、自覚症状に乏しいため悪化して子宮頸管炎を起こすこともあります。さらに、進行すると菌が骨盤内の膜、卵巣、卵管に進み、内臓の炎症、不妊症、子宮外妊娠に発展する場合もある。また、産道感染により、新生児にも悪影響を与えてしまいます。

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淋病

淋病について
- 1回の性交での感染率が約30%あるといわれています。非常に高い。
  感染後数時間から数日で発症し、性器クラミジア感染症と同時感染（淋病患者中20 - 30%）している場合も多い。
- 《症状》
  男性→排尿道から膿・激しい排尿痛・精巣の腫れ
  女性→おりものの増加・下腹部や性交時の痛み。自覚症状は乏しい。
- 《感染経路》
  感染は粘膜からするため、性交・オーラルセックス・キスなどによるものが多い。
  淋菌は弱い菌で、患者の粘膜から離れると数時間で感染性を失う。
- 《治療》
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- 《病状概要》
  淋病は淋菌の感染によりおこる性行為感染症で、性器・咽頭・直腸内膜・眼の結膜など粘膜全般に感染して炎症を起こします。
  現在では、抗生物質の多様化から耐性を持った淋菌もあるため完治までに時間を有することもある。潜伏期間は短く、感染から数時間、数日で発症します。
  男性の場合は、淋菌性尿道炎は激痛ですので悪化の可能性はあまりありません。
  女性の場合は、自覚症状に乏しいため悪化して子宮頸管炎を起こすこともあります。さらに、進行すると菌が骨盤内の膜、卵巣、卵管に進み、内臓の炎症、不妊症、子宮外妊娠に発展する場合もある。また、産道感染により、新生児にも悪影響を与えてしまいます。

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尿道炎・クラミジア

クラミジアについて
- 性行為感染症(STD)の中でも国内外問わず感染率が非常に高い病気です。
  自覚症状が軽症、潜伏期間があることから無意識にパートナーに感染させてしまうケースが多い。
- 《症状》
  男性→排尿時に痛みをともない尿道から膿が出る。
  女性→おりものが増える、排尿時の違和感など。自覚症状は乏しい。
- 《感染経路》
  感染は粘膜からするため、性交・オーラルセックス・キスなどによるものが多い。
- 《治療》
  抗生物質・抗菌剤を2週間程度投与する事で治療できます。
  症状は数日でなくなる事が多いが完全に死滅していない事があるので、治療や薬の服用を途中でやめないよう注意してください。
- 《病状概要》
  クラミジアは、クラミジア・トラコマチスといわれる細菌により発生する性行為感染症で、性器や咽頭に感染して炎症を起こします。
  現在日本国内でも感染者は100万人以上といわれており、近年も増加傾向にあるとされています。
  悪化すると男性の場合は、前立腺炎・副睾丸炎・肝炎・腎炎になる可能性があります。
  女性の場合は、子宮頸管炎・子宮内膜炎･卵管炎などです。さらに進行すると骨盤腹膜炎になり肝周囲炎や卵巣炎を引き起こし、不妊の原因にもなります。また産道感染により、新生児にも悪影響を与えてしまいます。自覚症状が乏しいため感染に気づかず病状が悪化してしまったり、パートナーに感染させてしまったりすることが多い。

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トリコモナス症

トリコモナスについて
- 性行為感染症(STD)の中では感染率は低い病気です。
  感染が多いのは女性の尿道・膣にです。
- 《症状》
  男性→ほとんど無症状。稀に尿道にかゆみがあったり、排尿･射精時に軽い痛みを感じたりする人もいる。
  女性→悪臭の伴うおりもの、性交・排尿時の不快感、女性器のかゆみ・痛みなど。
- 《感染経路》
  原虫は接触によって感染する。性交によって感染すると考えられている。
  しかし必ずしも性行為を伴うわけではなく、下着・タオル・便座などから感染する可能性もある。
  共同浴場で感染する危険性もないとはいえません。
- 《治療》
  抗原虫薬、抗菌薬を用いることで治療できます。　また、内服に加えて膣剤を併用することもある。
- 《病状概要》
  トリコモナス症は、トリコモナス原虫によりする性行為感染症で、性器感染して炎症を起こします。
  現在日本国内での感染者は女性で5～10％、男性で1～2％だといわれています。
  感染は粘膜に留まり組織侵入性はなし、男性の場合は排尿によって原虫が排除されてしまうことも多い。
  男性は自覚症状が乏しいため感染に気づかずパートナーに感染させてしまうこともある。

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帯状疱疹(ヘルペス)

ヘルペスについて
- 性器周辺に水疱ができ潰れて潰瘍になる。
  激しい痛みや発熱を伴います。
- 《症状》
  男性→赤いぶつぶつや水ぶくれができ、やぶれると激しい痛みが伴います。
  　　　　症状の出る場所は亀頭・陰茎・ふともも・おしり・肛門周辺などです。
  女性→同上。
- 《感染経路》
  ウイルス性なので病変部との接触で感染します。
  また、口唇ヘルペスを発症している場合にもオーラルセックスをすると感染します。
  逆に性器から口に感染する場合もあります。
- 《治療》
  いったん感染してしまうと完治はしません。
  感染後は抗ヘルペス剤で再発を予防するようになります。
- 《病状概要》
  性器ヘルペスはヘルペスウイルスによって発症する性行為感染症です。
  ヘルペスウイルスには1型（口唇ヘルペス）、2型（性器ヘルペス）がありそれぞれ原因となる型が異なります。
  症状は重く特に女性は排尿時に激痛を伴うといわれています。
  一度感染してしまうと完治しないという点で感染後の再発抑止や体調管理はかなりわずらわしい病気です。

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尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマについて
- ウイルスが皮膚や粘膜の小さな傷から侵入し３週から数ヶ月の期間の後、イボを作ります。
  放置すると少しずつ大きくなり、数も増えてきます。　まれに痛みや痒みの症状がでることがあります。
- 《症状》
  男性→最初は直径1～2mm程度の大きさだが直径1～2cmほどまで大きくなる。
  肛門周辺亀頭や根元などにできやすい。
  女性→最初は直径1～2mm程度の大きさだが直径1～2cmほどまで大きくなる。
  主に大小陰唇や腟前庭、会陰、尿道口、肛門のまわりや肛門内といった場所のほかに、腟、子宮頸部など性器の内側などにできやすい。
- 《感染経路》
  ほとんどが性交により感染するが、まれにサウナや公衆浴場などからの感染も確認されている。
- 《治療》
  薬剤治療と外科手術の二通りあります。
  再発が多いため完治するまで時間がかかります。
- 《病状概要》
  尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス (HPV) の感染によって発症します。
  発症までにかなり時間がかかり、自覚症状もほぼ無いことから感染拡大の大きな原因となっています。また、治療しても再発の可能性が高く、完治までには時間がかかってしまう傾向が強い。
  予防としてはコンドームを使用することで感染はほぼ防げるが、イボ以外にもウイルスが存在する可能性があるので禁欲が一番の予防策になります。

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ケジラミ・シラミ・疥癬

毛ジラミについて
- 陰毛に寄生し、激しい痒みを伴う。
  石鹸などでよく洗っても駆除できません。
- 《症状》
  男性→激しいかゆみ
  女性→同上
- 《感染経路》
  ほとんどの多くは性交による陰毛の接触感染が原因です。
  また、寝具やタオルなどによって間接的に感染してしまいます。
- 《治療》
  効果的だとされているのは剃毛です。
  他には、剃毛せずにも駆虫できるクリームやパウダーで治療できます。
- 《病状概要》
  毛じらみは吸血昆虫です。
  吸血をする際の唾液で皮膚がアレルギー反応を起こし、激しい痒みを伴います。
  1匹の毛じらみの寿命は1ヶ月程度とされていますが、その間に20～30の卵を産みつけ孵化するのが１週間後。
  かなり早く増殖していきます。また、その卵は毛根付近に産み付けられるため通常のボディーシャンプーや石鹸で強くこすってもまったく歯がたちません。主に陰毛、頭髪やその他の体毛すべてに寄生します。

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カンジダ症

カンジタについて
- 性器のかゆみ、おりものの増加。
  女性が感染することが多い。男性は包茎の場合、発症率が高い。
- 《症状》
  男性→亀頭のかゆみ、ただれ、白いカスがでるなど。
  女性→外陰部や膣のかゆみ、ヨーグルト状のおりものが増える、性交痛など。
- 《感染経路》
  そもそもカンジタは性器周辺や体表に存在している菌なので、性交を行わなくても体調不良により過剰増殖し発症にいたるケースがある。
  男性器は女性器との構造上で菌が繁殖しづらいため男性は起こりにくい。
- 《治療》
  膣坐薬・抗真菌薬の軟膏を2週間程度投与する事で治療できます。
- 《病状概要》
  カンジタ症はカビの一種であるカンジタ真菌が性器に感染し炎症を起こすものです。
  カンジタは普段は免疫で増殖を防げるものの、疲労・ストレス・月経前・ピルの服用などでホルモンバランスがくずれ発症します。
  性交では女性から男性に感染することはほとんどありません。
  女性の性病の中ではもっともポピュラーなもので、性器のかゆみ、白いヨーグルト状のおりものがでるなどの症状が見られます。
  完治までには時間はかからないが、ライフスタイルにより再発してしまう方もいる。